凜とした佇まいや遊び心のある柄。まとうだけでいつもの自分をぐっと華やかに見せてくれる着物。特別な日に着るものだと思われがちですが、本来、普段の外出着としておしゃれを楽しめる装いのひとつです。そんな着物の魅力を、仕事や趣味を通じて着物と向き合ってきた、俳優の麻生祐未さんとスタイリストの青木貴子さんが語り合います。着物をもっと自由に楽しむヒントが見えてきました。
一回着てみると、思うより敷居が低くなるもの
青木さん(以下敬称略) 今日は素敵にお着物を着こなしてくださいましてありがとうございました。麻生さんは着物を着慣れていらっしゃるのが、撮影中の仕草からもひと目でわかりました。
麻生さん(以下敬称略) 時代劇への出演をきっかけに、所作を学ぶため日本舞踊を習っていたんです。そこから自然と着物に触れる機会が増えました。着るのに少し手間はかかりますが、慣れてしまえばそれほど大変ではないですよね。
青木 いまは、ユーチューブなどで動画を見ながら自分で着付けができる時代。以前より、気軽に着物を楽しめるようになったと感じます。
麻生 着物をおしゃれ着としてまとって出かけると、普段とは違う特別な気分になれますよね。おしとやかな気分にさせてくれるのも、着物ならではの魅力だと思います。そんな着物を着て、食事や美術館に出かけたいな。
青木 特別な気分、わかります。着物を着ると、それまで行かなかった場所にも行きたくなって、行動範囲が広がりますよね。新しい趣味が増えたり、人生が豊かになるきっかけにもなりそうですね。
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