凜とした佇まいや遊び心のある柄など、着物はまとうだけで日常を華やかにしてくれる存在です。特別な日の装いと思われがちですが、本来は普段の外出にも楽しめるおしゃれのひとつ。そこで今回は、スタイリスト青木貴子さんが提案する着物スタイリングを、俳優・麻生祐未さんが美しく着こなします。着物をもっと自由に楽しむヒントが見えてくるはず。
紬織は着物界のデニム帯や小物でラフに遊んで

着物〈泥大島紬 一間長十字〉¥398,000(仕立て上がり)、帯¥318,000(仕立て上がり)、帯揚げ¥8,800、帯締め¥18,700/すべて銀座もとじ 和織・和染、バッグ¥80,300/タミーアンドベンジャミン、リング¥9,900/クロディーヌ・ヴィトリー(ともにアッシュ・ペー・フランス)、その他/スタイリスト私物
「着物通が好む紬。『後染』の小紋と違い、紬は『先染』された糸で生地を織ります。そのため小紋よりも独特で豊かな風合いがあるのが特徴です。紬の着物は生地が滑りにくいので着付けがしやすいという利点もあります。黒ベースの大島紬に大胆なカモシカ柄の帯合わせは、後ろ姿まで粋でおしゃれ。紬は帯の雰囲気を変えるだけでガラリと違った新鮮な装いが楽しめます」(青木)
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