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素敵なあの人 2026年1月号

素敵なあの人 最新号

2026年1月号

2025年11月14日(金)発売
特別価格:1690円(税込)
表紙:富岡佳子

素敵なあの人 2026年1月号

公開日:

【60代エンタメ】草彅 剛ほか豪華俳優陣のパワフルな演技は圧巻!舞台「シッダールタ」ゲネプロレポート

2025 年11 月15 日(土)より東京・世田谷パブリックシアターにて幕が開ける舞台『シッダールタ』。宗教やアイデンティティーなど、抽象的かつ壮大な世界観が表現された舞台には、主演の草彅剛をはじめ豪華な俳優陣が出演。一足先に行われたゲネプロ公演をレポートします。


圧倒的な演技力を誇る草彅剛が熱演!壮大な舞台「シッダールタ」

本作は、ノーベル文学賞受賞作家であるヘルマン・ヘッセの傑作「シッダールタ」を舞台化。
主演の草彅 剛が演じるのは「シッダールタ」と「現代の男」の2役。シッダールタに魅了され、生涯の友である「ゴーヴィンダ」は杉野遥亮、深い仲となる「カマラー」は瀧内公美が熱演。その他にも連続テレビ小説「あんぱん」で人気を博した中沢元紀など注目を集めている俳優陣が出演しています。

舞台シッダールタ_現代の男_瞑想

冒頭は、現代の混沌とした暗闇の中で1人苦悶している男(草彅剛)が、自問自答しているようで人々に問いかけるような長いセリフからスタート。

舞台シッダールタ_バラモン階級の頃のシッダールタ_修行へ出発

舞台は古代インドへと移り、階級社会の最高位であるバラモン階級に生まれ育ち、その不自由のない生活に疑問を抱いたシッダールタはゴーヴィンダ(杉野遥亮)とともに、厳しい修行へと旅立つ。

舞台シッダールタ_ゴータマ・ブッタ_カマラー

修行で瞑想を極めても、釈迦の教えを聞いても、俗世の世界に戻って所有欲や性愛を満たしても、見出せない本質を求めてもがいているシッダールタ。この果てなく続く旅のような人生の果てで見つけたものは......。

斬新&感動を呼ぶ音楽や舞台美術もリアルに味わってほしい!

舞台シッダールタ_演出のすばらしさ

舞台はモダンで印象的だったのは舞台全体に撒かれている茶褐色の砂のようなもの。俳優陣の動きに合わせて、ナチュラルに表情を変え、大地の厳しさ・人々の躍動感を感じさせる演出にマッチしていた。

舞台シッダールタ_シッダールタの旅

それに、音の展開もまた“いま、ここ!を身体で感じ、物語に深みが増すよう。
そんな世界観を浴びながら、俳優陣たちの生の演技をオフラインの場で感じてみてほしい。

22 Pages

この舞台への想いが伝わる「キャスト&スタッフ」コメント

舞台シッダールタ

・白井晃(演出)
100年前のヘルマン・ヘッセの小説「シッダールタ」を現代社会を投影した作品にしたいと言う思いでここまで創作してきました。主人公・シッダールタは、今を生きる私たちの姿そのものだと思います。草彅さんの驚異的な集中力から生まれる表現は、私たちの心を捉えて離さない力強さに満ちています。この作品に関わったすべての俳優、ダンサーの献身的な努力により、想像力をかき立てる舞台芸術ならではの作品になったと確信しています。この混沌とした世界の中で私たちはどう生きていけば良いのか。草彅さん演じるシッダールタの静かなる叫びに耳をすませていただけると幸いです。

・長田育恵(作)
ヘルマン・ヘッセの原作と向き合い、白井晃さんから炎を受け取り、作劇に挑みました。舞台『シッダールタ』、いよいよ開幕いたします。100年前に書かれたこの物語は、人間の普遍的な悩みに満ち、現代の苦悩をも内包しています。だからこそ今、シッダールタが語るひとつひとつの言葉が、私たちの心を照らすのです。

演劇が果たすべき究極の役目は、人が生きていく上で核心となるような、シンプルで、強く、美しいものを手渡すこと。本作は、最高の座組で、その至高に挑みます。

草彅さん演じるシッダールタの旅――その果てを、共に見つめていただきたいです。

・草彅剛
未知なる世界の扉が今まさに僕の心で開こうとしています。
皆様が劇場に来てくれた瞬間にコンプリートされると思います。
この何にも変えられない感覚だけど、もともと私たちが持っていて知っている感覚。
是非皆さんと一緒に深く感じ合いましょう。
あとは楽しむだけです!

・杉野遥亮
遂に初日を迎えるのだな。と、感慨深い気持ちです。
ほんとうに素敵な芸術になっていると思うので、期待してほしいですし、僕自身も期待しています。
舞台シッダールタ!よろしくお願いします!

・瀧内公美
無事、初日を迎えられることを嬉しく思っております。
“自我の旅”という壮大なテーマを掲げたこの作品が手元に届いたとき、未知の旅路を歩み始めようとしていた私にとって、希望の光のように感じたことを覚えています。
白井さんにとって、創作の原点となるこの作品に携わり、共に重ねてきた創作の時間は、何にも代えがたい経験でした。
素晴らしいスタッフ・キャストの皆さま、そして愛に満ちた日々を与えてくださった白井さんとともに、今日から新たな一歩を踏み出します。
皆さまの心に残るひとときをお届けできるよう、心を込めて演じてまいります。

舞台『シッダールタ』
【東京公演】2025年11月15日(土)~12月27日(土) @世田谷パブリックシアター
【兵庫公演】2026年1月10日(土)~1月18日(日) @兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

【原作】ヘルマン・ヘッセ「シッダールタ」「デーミアン」(光文社古典新訳文庫 酒寄進一訳)
【作】長田育恵
【演出】白井 晃
【音楽】三宅 純

【出演】
草彅 剛、杉野遥亮、瀧内公美
鈴木 仁、中沢元紀、池岡亮介、山本直寛、斉藤 悠、ワタナベケイスケ、中山義紘
柴 一平、東海林靖志、鈴木明倫、渡辺はるか、仁田晶凱、林田海里、タマラ、河村アズリ
松澤一之、有川マコト、ノゾエ征爾

【公式サイト】
https://setagaya-pt.jp/stage/25224/

撮影・文/松田奈緒

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この記事を書いた人

松田奈緒

ライター 松田奈緒

湘南在住ライター。
根っからのファッション好きで、おしゃれ賢者さんたちのファッション感や愛用アイテムをチェックするのが趣味と言っていいくらいです。

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