私たちの健康と美しさに欠かせない免疫機能。加齢とともに低下してしまう免疫機能を高めるための食習慣を、食品免疫学の第一人者・辻 典子先生に教えていただきました。
和食ベースの食事を心がけ、
偏りなく多様な食材を食べて
腸にいい食品や食材をご紹介しましたが(食品免疫学の第一人者が解説④~⑤)、取り入れるにあたってはバランスが大切だと辻先生は言います。
「ただやみくもに取り入れるのではなく、それらを積極的に取り入れながら、いろいろな食材をまんべんなく食べて偏りのない食生活を心がけてください。たとえば、腸にいいからと食物繊維が豊富な食材ばかりをとっていては、逆に胃腸に負担がかかってしまいます。
また、和食を食事のベースにするのもいいでしょう。和食は発酵食品が多く、海藻やきのこもよく使われますし、そもそも日本人の体質に合っているということもあります。
なので、和食から離れ過ぎない食生活をおすすめしたいです。ただし発酵食品には塩気が強いものが多いので、食べ過ぎには注意しましょう」
さらに気をつけたい、免疫機能を高める食習慣
繰り返しになりますが、ストレスは免疫機能を低下させます。食習慣でいうと、楽しくない食事はNG。いくら腸にいい食材をとっていても、暗い気分で食べていては意味がありません。料理の香りや味を楽しむ、人と一緒に食べるなどして、楽しい食事時間を。
取材・文/平井薫子
※素敵なあの人2024年10月号「免疫を鍛えて維持する食習慣」より
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