年々老化が加速する目元。でも、悩みが重なってお手入れが難しいと感じたり、面倒だからとアイケアをしていない人も多いのでは。今回は、目元にあらわれる老化サインについて、ウォブ クリニック中目黒 総院長の髙瀬聡子先生に聞きました。トラブルの背景を知って、賢いケアを!
トラブルの背景を知って、賢いケアを!目にあらわれる老化サイン
つくりが複雑で、特有の悩みが起こる目元の肌。トラブルの原因がわかれば、ケアのヒントが見えてきます。
シワ
乾燥小ジワと弾力低下による大ジワが!
シワには、肌表面にできる細かく、浅い「小ジワ」と、深い「大ジワ」があります。小ジワが起きるのは、エイジングで肌が乾燥しているから。一方、大ジワは、笑ったりして表情が動くときに肌が折りたたまれ、それが繰り返されて刻まれたもの。若いころはたとえ折りたたまれても、肌に弾力があるのですぐ元に戻りますが、年齢が上がるにつれ、肌の弾力が失われ厚みも薄くなるため、たたまれた跡が残りやすくなって、やがて深いシワに。シワは深くなればなるほど、解消しにくくなるとはいえ、最近はシワ改善ケアも多く出ているからトライを。
たるみ
肌の弾力低下→構造上の変化に移行
若いころは、肌の弾力が低下して緩んで、「たるみ」と実感されました。でも、更年期以降の50代ごろから、目の構造が関係したたるみに悩む人が増えてきます。脂肪をコントロールするのは難しいので、肌の弾力を保ち、脂肪を支える眼輪筋を鍛えるお手入れを取り入れましょう。筋肉を鍛えるには、眼輪筋に着目したアイケアを使うほか、目を開け閉めする、グルッと回すといった筋トレを行なうのも効果的。
くすみ
メラニン、血流、小ジワが3大要因
いろいろな要因が絡み合って発生するくすみ。要因その1は色素。摩擦やアイメイクなどによる刺激で炎症が起こると、メラニンが過剰に生成されてくすんでしまいます。要因その2は血流の低下。目元の筋肉は薄いので、血液を送る力が弱く、血流が悪くなりやすい傾向に。すると血管に滞留したよどんだ血液の色が透けて、肌もくすんで感じられます。原因その3は小ジワ。小ジワがある肌は光が反射されにくく、くすんで見えます。
クマ
茶色、黒、青。色によって対処を変える
クマは茶グマ、黒グマ、青グマの3タイプに分けられます。茶グマは色素沈着で起きるもの。黒グマは、目元の構造が変化し、肌にくぼみや出っ張りができ、その部分が黒く影に見えるもの。青グマは血行不良で、色の悪い血液が透けて見えるもの。それぞれ原因が違うから、自分のクマがどのタイプかを判断して、茶グマならメラニンケア、黒グマならたるみケアや筋トレ、青グマなら血行促進ケアと、合うお手入れをセレクトして。



