鹿児島とも沖縄とも異なる独特の食文化をもつ奄美大島で、風吹さんが出合ったのがみそ。
それは、おなじみのペースト状のものとは違う粒みそで、地元では古くからお茶うけの定番。
地域ごとにさまざまなみその豊かさを感じた風吹さん。その食べ方のアレンジも素敵です。
マイルドな塩味がおいしい!奄美大島のソウルフード
奄美大島のごはん屋さんでゴーヤチャンプルーをオーダーすると、なじみのある味と少し違いました。よく見ると、具におみその粒のようなものがからんでいて。それが、奄美の特産品「高倉みそ」でした。大豆や米麹が大きめに残っている粒みそで、ぽろぽろとしているので炒めものの調味料としても相性がいいようです。地元では、ピーナッツと和えたり、豚みそなどにしてお茶うけにするのが定番だとか。
この高倉みそ、熟成させないのでフレッシュな味わいで、そのままおつまみやごはんのお供にもなるほど塩味はマイルド。米麹の風味がしっかりとあって、ほんのり甘いんです。私は普段使うおみその塩味が強く感じるとき、高倉みそを半々で合わせています。両方の味が引き立って、おみそ汁も軽やかなおいしさに。
あとは鍋。「チムチュム」というタイの鍋料理を自己流でよく作るのですが、私的にはこのつけダレに欠かせません。トムヤムクン風のスープで豚ロース肉、キャベツ、きのこ類を煮て、高倉みそと豆板醬、ごま油、薬味などを合わせたつけダレでいただくと、味にパンチが出て野菜がおいしくなります。食材はリーズナブルなのに、味わいはゴージャス! おすすめです。





