大人になってからの個人旅行は、なにかと億劫さや不安がつきもの。出張にコンサートにと、海外に旅慣れた地曳さんがスマートな旅を提案。スタイリストの地曳さんが向かったのは、大人のひとり旅に最適なシンガポール。ガイドの大貴さんの解説と、編集部おすすめのローカルショップもご紹介します。
ひとり旅してみたい大人のシンガポール
右)大貴耀子さん
風水特別ライセンス保持者のシンガポール政府観光局認定ガイド。シンガポールの地形や歴史的な背景と風水の関係をわかりやすく解説。
左)地曳いく子さん
スタイリストとして仕事やプライベートで訪れた海外の都市は数知れない旅行マスター。抱腹絶倒の経験談をまとめた旅のエッセイも出版。
今年8月9日に建国周年を迎えたシンガポール。計画的に開発されたモダンな街並み、イギリスの植民地時代の趣を残したノスタルジックな地区、島まるごとがテーマパークのようなリゾートエリアが、東京都23区と変わらぬほどの国土の中に収まっているため、どこに行くにもアクセスが簡単。大人は車つきのガイドツアーに参加すれば、2泊3日で多くの場所を訪れることができて楽ちんです。
シンガポールの面白さは、中国系の国民が多く、風水の考えを基にランドスケープが設計されているところにあります。
「風水は気の流れを読み解き、環境を整えることで運気を向上させる学問。国土が狭く地形としては風水的に恵まれていませんが、建物の配置や形などを工夫することで、それを実現しています。例えばマリーナ貯水湖はシンガポール川から流れてきた『龍脈』(気の流れ)が集まる『龍穴』とされる場所のため、金融、文化、商業の中心地として開発されました。さらに工夫が凝らされている建築物にも注目。コンラッドシンガポールマリーナベイは、ビルの外観のデザインからインテリアに至るまで、風水の考えが反映されているパワースポットで、ここで契約をするという実業家も多いんです」と言う風水特別ライセンスを持つガイドの大貴さんの話に、「なんだか私の運気も上がりそう!」と地曳さんも大盛り上がり。
知的好奇心も満たしてくれる上質な文化が詰まったシンガポールを旅してみませんか?




