死後のことについて考える
しっかり備えて、家族に負担をかけない。それが愛情表現に
「死について考えたときに気にかかるのが、やはり自分が死んだ後のこと。残された家族のために考えておかなくてはいけません。財産、家、もの……どんなに暮らしや持ち物をコンパクトにしても、なにかしら残るものはあります。そしてその始末をしてくれるのは、ほかならぬ家族です。あなたがあらかじめ決めておくだけで、体力的にも精神的にも彼らの負担がぐっと減ります。あなたが備えておくことが、大切な人への愛情を示すことにもなるのです」
サブスクや銀行口座、クレジットカードを整理しておく
あなたにしか管理ができないお金や情報は、死後、残された人を困らせる種に。ネットバンキングや仮想通貨、クレジットカードなどは、なかなか他人が介入するのが難しいものです。サブスクリプションなどは、たとえ亡くなった後でも、解約しない限り自動的にお金が払われ続けてしまいます。使っていないものはいまのうちに解約するなどして、少しずつ整理しておきましょう。
家族と話し合っておく
大事なのは、あらかじめ家族と話し合っておくこと。死をタブー視せず、必要なことだと考えて家族会議の開催を。財産はどうするか、家やものの片づけはどうするか、お葬式やお墓はどうするか、認知症になったらどうするか、いざというときの治療方針など、具体的に話し合っておきましょう。そうすることで、お互いの不安やわだかまりを解消できます。
遺言書を作っておく
遺言書と聞くと「私にはまだ早い」と思うかもしれませんが、人はいつ死ぬかわかりません。遺言書の作成で、死後のさまざまなトラブルや面倒な手続きを回避することが可能。後々残された家族を助けるものだと心得て、作っておきましょう。遺言書には、大きく「公正証書遺言」と「自筆証書遺言」の2種類があります。
遺言状の種類
\おすすめはコチラ/公正証書遺言
本人と証人が立ち会いのもと、公証人が作成する遺言書。専門家のもとで作成するため、無効となる可能性や紛失・改ざんのリスクはありません。開封時の検認手続きも不要です。手数料(相続する財産額により変動あり)がかかりますが、安心で安全のため、個人的にはこちらが断然おすすめです。
自筆証書遺言
遺言者が自分の手で作成する遺言書のこと。無料で作ることができますが、紛失や改ざんのリスクがあり、不備により無効となってしまう恐れもあります。また、開封時には裁判所の検認手続きが必要です。時間がかかるうえ、全相続人に財産の詳細が知れ渡ってしまうことが配偶者のストレスになることも。

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