毎日食べたくなる、季節に寄り添ったごはんを、「薬食同源(食べることは心と体を育む)」の考え方をもとに料理を提案する、料理家の李映林さん、コウ静子さん親子に教えてもらいました。
滋味深いスープで体を温めて不調を改善
「暑くて冷たいものばかりを食べたり、飲んだりしていると、体の中は意外と冷えていることも。冷えると便秘、下痢、むくみ、疲れなどの症状が出やすくなるので、スープなどの温かい食事で体を労ってあげましょう。
今回ご紹介するのは、〝モンクッ〟という海藻のスープで、韓国・済州島の郷土料理です。済州島では〝ホンダワラ〟という海藻で作りますが、日本では手に入れることが難しいので〝ひじき〟で代用を。さらに骨つきの豚スペアリブをじっくり煮てスープのだしにすることで、深みのあるおいしさに仕上がります。
ひじきと豚肉だけでも充分食べごたえはありますが、小麦粉と水を混ぜた〝すいとん風の生地〟をプラスし、スープに溶け出た素材の旨みを吸わせるのがおすすめ。おいしさもボリュームも増し、より満足感のある1品になります。
また、フレッシュ野菜をピリ辛味で和えた副菜を添えれば、モンクッに加えて味変えも楽しめますよ」
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