「気分の浮き沈みが激しい」「ちょっとしたことでイライラする」といった気分のムラに悩んでいませんか? 気分のムラが激しく、感情に振り回される日々が続くと、何かの病気なのではないかと不安になる人もいるでしょう。
この記事では、気分のムラが起こる原因や60代でも無理なくできるセルフケアについて紹介します。
気分のムラが起きる原因は?
気分のムラは、ストレスや自律神経の乱れなどによって起こることがあります。気分のムラが起きる原因を具体的にみてみましょう。
【1】ストレス
仕事・人間関係・家庭など、日常生活のなかで感じるストレスが積もると、気分にムラが出やすくなります。
私たちのからだは、ストレスを感じるとストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」を分泌します。コルチゾールには抗ストレス作用がありますが、慢性的なストレスにより分泌量が増えると、メンタル面に悪影響を及ぼしてしまうのです。(※1)
また、自分の感情を抑えすぎることで、無意識のうちに疲弊し、ある日突然感情が爆発してしまうこともあります。小さなストレスでも、積み重なることで慢性的な気分のムラにつながる可能性があるのです。
【2】自律神経の乱れ
自律神経が乱れることも、気分のムラにつながる原因のひとつです。自律神経は体温や血圧、消化、呼吸など、からだのさまざまな機能を調節しています。ストレスや不規則な生活習慣が続いていると、自律神経が負担を感じ、乱れやすくなります。
また、寒暖差が激しくなりやすい季節の変わり目や、気圧の変動も自律神経に負担をかける要因のひとつです。
さらに、更年期以降には女性ホルモンのエストロゲンの量が急減し、これが自律神経のバランスを整える働きのあるセロトニンの機能低下につながります。これにより、自律神経が乱れやすくなり、気分のムラにつながるのです。
【3】病気による影響
うつ病や適応障害などの病気によって気分のムラが起こっている可能性もあります。気分のムラ以外に、以下のような症状がある場合は要注意です。
・食欲が落ちた
・過度に寝てしまう
・疲れやすい
・動悸がする
・胃の不快感がある
・涙もろくなった
・落ち着きがなくなった
上記のような症状や日常生活に支障をきたすほど気分のムラがある場合は、精神科などを受診しましょう。(※2)