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年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い 素敵なあの人Web

素敵なあの人 2025年11月号

素敵なあの人 最新号

2025年11月号

2025年9月16日(火)発売
特別価格:1690円(税込)
表紙:富岡佳子

素敵なあの人 2025年11月号

公開日:

【60代エンタメ】1秒も目が離せない! 妻夫木聡主演『宝島』は壮大なスケールと圧倒的熱量で「本当の沖縄の姿」を心に刻む超大作

【見どころ2】何度も涙し魂の叫びをあげる俳優陣の熱演

映画『宝島』より泣き崩れるヤマコ(広瀬すず)を抱きしめるグスク(妻夫木聡)

この映画は、沖縄の歴史を反映させながら若者たちが成長していく姿を追う青春群像劇であり、ある男の失踪の謎を追うサスペンスでもあり、また銃や体を使ったアクションシーンも多くあります。俳優陣は感情の機微を目や表情で繊細に表現し、時に魂から絞り出すような涙や叫び声をあげ、その熱演に圧倒されるはず。主人公のグスクはじめ、4人のキャストについて少し詳しく紹介します。

映画『宝島』よりグスク(妻夫木聡)

グスク(妻夫木聡)

消息を絶った“戦果アギヤー”のリーダー、オンを探すために刑事となる。米軍の高官やその通訳と協力して米兵を取り締まろうとするが、日本の司法では裁ききれない米兵の事件に対して無力感に苛まれている。

映画『宝島』よりヤマコ(広瀬すず)

ヤマコ(広瀬すず)

グスクの幼なじみで、オンの恋人。オンが戦果で建てた小学校の先生になり、最愛の人の帰りを待ち続ける。ある悲惨な事故に巻き込まれたことをきっかけに、基地反対・祖国復帰運動に力を注ぐようになる。

映画『宝島』よりレイ(窪田正孝)

レイ(窪田正孝)

グスクとヤマコの幼なじみで、オンの弟。17歳のとき、戦果アギヤーとして嘉手納基地に飛び込み捕まり、凶悪犯として大人の刑務所へ送られる。出所後はヤクザとなり、刑事になったグスクと距離を置きながら独自にオンを探す。

映画『宝島』よりオン(永山瑛太)

オン(永山瑛太)

グスク、ヤマコ、レイが慕う“戦果アギヤー”のリーダーで、コザの英雄。ある夜、嘉手納基地に忍び込むが、途中でグスクたちと離れ離れになり、その後行方が分からなくなる。

【見どころ3】衝撃展開にヒリヒリするサスペンス

映画『宝島』より人探しをするグスク(妻夫木聡)

刑事として、ヤクザとなって、オン失踪の謎を追い続けるグスクとレイ。そして教師として自立しながら、彼の帰りを待ち続けるヤマコ。三人それぞれの思いや方法でオンを探すうち、米軍、日本政府、ヤクザ社会など様々な思惑に巻き込まれ、翻弄されます。やがてグスクは、オンが消えたあの夜を知る男から「オンは予定にない戦果を手に入れた」という情報を手に入れますが……。オンはなぜ姿を消したのか? 予定にない戦果とは? タイトル『宝島』の意味とは? 最後まで緊迫感のある展開が続きます。

見どころたっぷり過ぎて、3時間を超える上映時間も長いとは感じません。戦後80年となった2025年にこの映画が公開された意味をしっかり受け止めながら、圧倒的なスケールとほとばしる熱量を、ぜひ劇場で感じてください。

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この記事を書いた人

富田夏子

ライター/映画ごはん研究家 富田夏子

エンタメ&フード分野が得意なライター歴20年の経験を活かし、「映画ごはん研究家」として “映画とごはんをつなぐメディア”をSNS上で運営。映画と食に関連する情報や体験をシェアしている。
雑誌やWEBへの映画レビュー連載歴は13年で、俳優や映画監督のインタビューを多数手がける。料理取材の試食は残さず食べる食いしん坊。

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