スキンケアで美しい肌になりたいとは誰もが思うこと。ならばより上手にお手入れするために、少し踏み込んで美容を学んでみませんか。今回は肌について学びます。知っているようで知らない肌の構造とは!?
大人の美容学とは……
肌の老化やシミ、シワの原因から、化粧品の成分やその役割まで、意外と知っているようで知らない美容のこと。「大人の美容学」では、美容の知識を増やし、納得して化粧品を選んだりケアを行ったりできるような学びの企画を不定期連載でお届けします。
皮膚は人体最大の臓器。体を守る役割を担っています
大人の肌の面積は体全体で約1.6㎡。畳1枚ほどの大きさの、人体でもっとも大きな臓器です。
「いちばん外側にある角層の厚みはわずか0.02㎜でラップやオブラートと同じくらいの厚さ。表皮(角層を含む)は約0.2㎜、真皮は約1.8㎜(顔の肌)。この薄い組織が、外の刺激から体を守り、体内の水分蒸散を防ぐという役割を果たしています」。
また、真皮には毛細血管やリンパ管も存在。
「血管は酸素や栄養を運び、リンパ管はいらない水分や老廃物を回収して、肌の健やかさを保っています。そして真皮の下にあるのが、脂肪細胞が蓄えられた皮下組織。脂肪というと悪いイメージがありますが、衝撃から筋肉や骨が守られているのは、皮下組織のおかげです」