スキンケアで美しい肌になりたいとは誰もが思うこと。ならばより上手にお手入れするために、少し踏み込んで美容を学んでみませんか。今回始まる「大人の美容学」の第1回目は肌について。肌を知って、今日からきれいへ前進!
大人の美容学とは……
肌の老化やシミ、シワの原因から、化粧品の成分やその役割まで、意外と知っているようで知らない美容のこと。「大人の美容学」では、美容の知識を増やし、納得して化粧品を選んだりケアを行ったりできるような学びの企画を不定期連載でお届けします。
美肌ケアの第一歩は皮膚を理解すること
毎日、お手入れしている自分の肌。見たり触れたりしているのに、その内側がどうなっているかは、案外知らないもの。でも、肌のことがわかれば、もっと効率的なスキンケアができるはずです。まずは肌の構造からひも解いてみると……?
「肌はいちばん外側から角層、表皮(角層もその一部)、真皮、皮下組織という構造になっています。表皮のもっとも奥にある基底層では日々、新しい細胞が生み出され、細胞はドラマティックに姿を変えながら押し上げられていき、角層細胞になります。表皮から下の細胞は生きているのですが、角層細胞はいわば死んだ細胞。やはり徐々に上に押し上げられ、最後には垢となって剝がれ落ちます」(資生堂・大庭美保子さん・以下同)
肌は外界の刺激から体を守り、体内の水分蒸散を防ぐという役割を担っています。その守りの最前線といえるのが角層。
「表皮の中で細胞が生まれ変わる仕組みのことをターンオーバーといいます。きちんと防御を固めるためには、このターンオーバーの正常なリズムによって整った角層が作られる必要があります」
また、たるみ、シワに悩まされることも増えてくる素敵世代ですが、こうした肌悩みと関係しているのが真皮。
「真皮はコラーゲンやヒアルロン酸といった組織が詰まった肌の土台。肌のハリと弾力を保っています」。その土台である真皮が劣化すれば、たるみやシワにつながるというわけです。
外から見ただけではわからないけれど、高度なメカニズムで美しさを支えている肌。でも、年齢を重ねるにつれて、どうしても老化は進んでしまいます。
「老化には種類あって、ひとつは自然老化。加齢により細胞の機能や増殖力が低下して、衰えの引き金になります。もうひとつが紫外線の影響で起こる光老化で、紫外線がよく当たる顔の肌では、たるみ、シワ、シミなどの肌悩みとなって現れます。また紫外線が顔に当たると、細胞のDNAにダメージを与えたり、悪玉因子が放出され、周囲の細胞に悪影響を与えることがわかってきています」
では、老化をゆるやかにするには?
「まずは基本のキ、保湿をきちんと。美肌の条件は、1みずみずしい潤いが感じられる、2血色がよく、透明感がある、3ハリと弾力がある、の3つ。1のみずみずしさはもちろんですが、2の透明感や3のハリにも潤いは関係しているので、潤いを与えること、そして潤いを溜め込める肌でいることは大事。さらに紫外線を防ぐケアをしておけば、ある程度老化を遅らせることは可能です」。悩みを解消しようと高機能ケアに走るのもいいけれど、基本のケアも毎日きちんと実行しましょう!
残念ながら、肌の老化が進んでいるのは素敵世代の現実。とはいえ遅過ぎるということはありません。肌のしくみを知って、賢いお手入れをしてみませんか。
文/入江信子
※素敵なあの人2025年10月号「【不定期連載】大人の美容学PART1 私たちの肌の「構造」と「機能」ガイド」より
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