「急に胸がドキドキして不安になる」「とくに何もしていないのに鼓動が速く感じる」といったお悩みを抱えていませんか? 動悸が続くと心臓の異常ではないかと心配になることもありますが、じつは日々の生活習慣や心の状態が影響していることも多いのです。
この記事では、動悸の主な原因と、自宅でできるセルフケアについて解説します。
60代の「動悸」の原因
動悸が起こる原因には、自律神経の乱れやストレス、病気による影響が考えられます。それぞれ具体的にみてみましょう。
【1】自律神経の乱れ
自律神経は、心拍や血圧、体温など、私たちのからだのさまざまな機能を調整する働きをしています。この自律神経が乱れると、心拍数や血圧に影響が及び、動悸としてあらわれることがあります。
更年期になり、ホルモンバランスが変化することも自律神経の乱れを引き起こす要因のひとつです。ホルモンの分泌は、脳の視床下部という組織がコントロールしています。更年期になり、視床下部の指令通りにホルモンが分泌されなくなると、視床下部がパニックになります。
視床下部は自律神経も司っているため、その働きが不安定になることで自律神経も乱れ、動悸を感じやすくなってしまうのです。
【2】ストレス
自律神経にはからだを緊張・興奮させる交感神経と、リラックスさせる副交感神経があります。精神的なストレスや緊張により交感神経が活発になることも、動悸を引き起こす原因のひとつです。
家庭環境の変化や将来への不安、孤独感などが心に影響を与えやすく、自律神経を刺激して心拍数を上げることがあります。「何もしていないのに急にドキドキする」という場合、心の緊張がからだに出ているサインともいえるでしょう。
【3】病気による影響
一見、原因がはっきりしないように思える動悸ですが、じつは病気の兆候であることもあります。たとえば、鉄分が不足して酸素の運搬能力が低下する鉄欠乏性貧血では、心臓が酸素を補うために必要以上に働こうとし、動悸を引き起こします。
また、甲状腺の働きが活発になりすぎる「甲状腺機能亢進症」も、動悸や息切れの原因となります。めまいや胸の痛み、極端な疲労感を伴う場合は、病気が隠れている可能性があるため、早めに医師に相談しましょう。(※1)