目元に、口元に、額に……。年々増えていく一方のシワ。そんなシワと日々戦う美容賢者3人がここに集結! シワは絶対的な悪者? シワ改善コスメのトレンドって? 効率のいいお手入れ法は? 本音のトークから、シワへの向き合い方が見えてきました。
美容賢者3人がシワケアについて深堀りします!
(左)エディター、ライター片岡えりさん
読者を引き込む明快な文章でおなじみ。好奇心の赴くままに、ケアにも美容医療にもトライし続けるパワフルさも業界で有名。
(中央)ビューティエディター入江信子さん
多くのブランドの研究者への取材を通して、スキンケア沼にはまり、解説記事を書くこと多数。表情グセによる額や首のシワに悩む。
(右)エディター、ライター松本千登世さん
長年の経験と哲学に裏打ちされた、お手入れ論は一読の価値あり。目下、気になっているシワは、ほうれい線、眉間、首、額だそう。
笑ったときのハッピーなシワ=「育てたいシワ」
入江さん(以下敬称略) 素敵世代のシワケアについて、おふたりの実感を含めて伺いたいです!
片岡さん(以下敬称略) 実は「シワ肯定派」です。私は美容医療を積極的にやっているほうだと思うんだけど、それでもボトックスを打ったり、シワの部分にヒアルロン酸を注入したりしないのは、シワがない顔が好きじゃないから。笑ってクシャクシャになった顔ってすごく素敵。でも、シワがまったくない顔が素敵だとは思えないんです。
松本さん(以下敬称略) 若いころ、表情トレーニングの先生に「松本さんはシワができやすい表情をしていますね」と言われたことがあります。頰の筋肉を上げて笑わないといけないのに、目尻を下げて笑っているって。それで筋肉を上げる笑い方をした顔を鏡で見たら、全然笑ってなくて……。シワができてもいいから、普通に笑いたいなって思ったんですよね。最近は、「ほうれい線はよく笑っているせい」ということにしています(笑)。で、以前より思いきり笑うようになりました。
入江 それ、いい!笑ってできるシワは、ハッピーな「育てたいシワ」ですよね。反対に「定着させたくないシワ」もあるけど。
片岡 怒っていないのに怒った顔に見えるシワとか。
入江 特に眉間。
片岡 だから私、家の中のあらゆる場所に鏡を置いて、イラッとすることがあったらすぐに鏡をのぞいて、「こういうとき、顔のここにシワができる」って観察しているんです。イヤな表情のクセに気づくことは大事。
入江 オンライン会議中にPC画面の中の自分を見て、口角が下がり、マリオネットラインが深く刻まれていることにハッとすることも。慌てて口角上げたりします(笑)。
美の三銃士も目尻のシワは育てたい! と明言
平均顔※1で考える、シワ部分による人の印象
シワ付与後(目尻) /シワ付与前(標準顔)/ シワ付与後(額・眉間)
←温かみがある・・・・・・(印象ワード)・・・・・温かみがない→
コーセーの研究によると、額や眉間のシワはいい印象を与えにくいけれど、目尻のシワは「温かみがある」印象につながりやすいそう。
※ 1 個人の顔特長を平均化した画像のこと。複数人の顔を重ね合わせる画像処理により作成されます。印象調査において、個人の顔特長の影響を取り除くために用いられます。資料提供/コーセー
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