12年前に経験した先輩と、昨年〜今年に手術を受けた3名が、眉下切開までのプロセスから術後の感覚まで語り尽くします。きれいごとだけじゃないリアルな本音は、治療を考えている人にとっての金言になるはず! 今回はクリニック、ドクター選びについてです。
経験者4名赤裸々TALK
(右上から時計回りに)昨年手術したライター片岡えりさん(自由診療)、今年2月に手術した読者・大西直実さん(保険診療)、昨年手術した読者・山口こず恵さん(保険診療)、12年前に手術したPR会社代表・山内㐂代子さん(保険診療)
カウンセリングで迷ったらその場で手術を決断しない
山内 眼瞼下垂の手術は見た目に直結するから、保険診療でも仕上がりにこだわりたいでしょう。決め手はクリニックやドクター選びですよね。
片岡 いくつものクリニックでカウンセリングを受けた山口さんに選ぶポイントを伺いたいです。
山口 まず、医師ではなく、商売っ気たっぷりなカウンセラーがカウンセリングを担当するクリニックはやめました。これをやるといくら、と金額の話ばかりするような。
大西 美容クリニック系はカウンセラーシステムが多いですよね。ドクターとは3分程度しか話ができないのはやっぱり不安です。
山口 カウンセリングは遠慮をしないで疑問や迷いを残らずぶつけましょう。言いづらい雰囲気のクリニックもやめていいと思います。
片岡 若過ぎる医師も不安だけど、経験は豊富だとしても権威のあるおじいちゃん先生は避けたほうがいいような……。自分の経験や感覚が絶対だと思っているから、患者のささいな不安を真摯に受け止めてくれないパターンが多い気がします。
山内 リスクの説明や仕上がりが気に入らなかった場合の対応も大事ですよね。保険診療だとそこまで求められないのかもしれないけど。
山口 国立病院系の眼科も人相が変わってしまうと聞きました。
山内 眼科は目の専門だけど、手術に関しては形成外科のほうが経験も知識も技術も上じゃないかしら。もちろん、一概には言えないけれど。
大西 症例数が多いドクターだと、手術時間が短くて腫れやダウンタイムも少ないようです。
山内 そうそう、症例数は大事ね。ある程度はクリニックのホームページでも調べられるはず。
片岡 私の手術を担当してくれた寺島洋一先生は、眼瞼下垂の他院修整がとても多いと嘆いていました。
大西 保険診療と自由診療、どちらもやっている形成外科のクリニックなら、治療ベースでも満足度の高い仕上がりが期待できると思います。でも誰かが勧めていても、まずカウンセリングを必ず受けてください。そして、ちょっとでも不安があったらほかのクリニックでも話を聞いてみて。ひとりひとり症状は違うし、ドクターとの相性もあるので。