製品名に入っていたり、セールスポイントとして特記されていることの多い美容成分名。エイジングケアに注力したい素敵世代が、化粧品を選ぶ際の指標として知っておきたい美容成分を、美容ジャーナリスト倉田真由美さんが長年にわたり化粧品開発に携わってきた次田哲也さんと一緒に熟考しました。今回は、シワ改善の美容成分として注目されるナイアシンアミド、レチノールをご紹介します。
【おさえておくべき美容成分】ナイアシンアミド、レチノール
効果が期待される場所/表皮、真皮
パッケージ表示名(カッコ内は医薬部外品表示名)/ナイアシンアミド(ナイアシンアミド、ニコチン酸アミド)などレチノール(レチノール)など
ナイアシンアミドとレチノールの働き
シワ改善の美容成分として注目されるのが、ナイアシンアミドとレチノールのふたつ。ビタミンB群の一種であるナイアシンアミドは当初、薬用美白有効成分、または肌荒れの有効成分として化粧品に配合されていました。けれど近年になり、表皮や真皮への作用もあることがわかり、シワを改善する効能効果も追加承認されました。つまり、エイジングの悩みを複合的にケアする万能成分であるということ! 水溶性の成分なので、化粧水やジェルにも配合しやすく、デイリーに取り入れやすいのが魅力です。
一方レチノールは、ビタミンAの一種。皮膚や粘膜の代謝を促すため、元々はキメの乱れや肌荒れを改善する目的で配合されていました。その後、ヒアルロン酸の産生を促すとともに、真皮のコラーゲン密度を高めてシワを改善する効果があることがわかり、2017年に医薬部外品の抗シワ有効成分として承認。油溶性成分ゆえ、おもにクリームに配合されています。以前は、刺激を感じたり夜しか使えないものもありましたが、近年のものはテクスチャーもよくなり、UVケアをすれば朝も使えるようになっています。どちらの成分もシワが気になる素敵世代の救世主!
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