製品名に入っていたり、セールスポイントとして特記されていることの多い美容成分名。エイジングケアに注力したい素敵世代が、化粧品を選ぶ際の指標として知っておきたい美容成分を、美容ジャーナリスト倉田真由美さんが長年にわたり化粧品開発に携わってきた次田哲也さんと一緒に熟考しました。今回は、ヒアルロン酸をご紹介します。
【おさえておくべき美容成分】高い水分保持機能でキメをみっちり整える!「ヒアルロン酸」
効果が期待される場所/角層、表皮、真皮
パッケージ表示名(カッコ内は医薬部外品表示名)/ヒアルロン酸Na(ヒアルロン酸ナトリウム液など)、アセチルヒアルロン酸Na(アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム)
ヒアルロン酸の働き
骨や筋肉など全身のいたるところに存在するヒアルロン酸ですが、その半分以上が肌に存在し、真皮と表皮、角層のすべてを満たしています。大量の水を抱える性質を持つことから、肌に潤いやハリ、しなやかさをもたらす成分として、古くから化粧品に使われてきました。コラーゲンの再生速度が十数年なのに対し、ヒアルロン酸は、わずか一日か数日程度。元々は体内で作られるものですが年齢とともに減少し、60代の肌のヒアルロン酸量は、30代の半分以下とも。ヒアルロン酸の代謝スピードに負けないよう、せっせとスキンケアで補うのが得策といえるでしょう。かつては、鶏のトサカから抽出されていましたが、近年は、乳酸球菌による発酵法で製造したものが主流になっています。