製品名に入っていたり、セールスポイントとして特記されていることの多い美容成分名。エイジングケアに注力したい素敵世代が、化粧品を選ぶ際の指標として知っておきたい美容成分を、美容ジャーナリスト倉田真由美さんが長年にわたり化粧品開発に携わってきた次田哲也さんと一緒に熟考しました。今回は、おさえておくべき美容成分、コラーゲンをご紹介します。
【おさえておくべき美容成分】肌表面に保護膜を作るハリ職人「コラーゲン」
効果が期待される場所/真皮
パッケージ表示名(カッコ内は医薬部外品表示名)/水溶性コラーゲン(水溶性コラーゲン)、加水分解コラーゲン(加水分解コラーゲン液)など
コラーゲンの働き
肌はもちろん腱や血管など、体のあらゆる部位に存在するタンパク質の一種。肌では、表皮の下にある真皮に多く存在し、ハリや弾力を左右するクッションのような役割を果たしています。が、加齢や紫外線の影響で変性しやすく、シワやたるみの一因となります。美容成分としてのコラーゲンは、通常分子サイズが大きいため直接真皮まで届くことは難しく、塗布したからといってそのまま真皮のコラーゲン線維になることはありません。けれど、肌の表面にしなやかな保護膜を作って乾燥や肌荒れを防ぎ、それによって真皮にもいい影響をもたらします。再生医療分野でも活躍している安全性の高い成分ですので、エイジングケアに励む素敵世代にとって頼りになるのは間違いありません。
編集部おすすめコスメ
①3種のコラーゲンと水、グリセリンだけのシンプルさ
肌と同じ三重らせん構造を持つ生コラーゲン、肌の奥まで届くナノコラーゲン、抗酸化力のあるメディコラーゲンと水、グリセリンだけという究極のシンプル処方。コレセンス スキンケア ジェル 35g ¥9,900/ニッピコラーゲン化粧品
②洗顔後の肌にコラーゲンを補ってふっくらハリ肌に
40年以上にわたり、コラーゲン研究をしてきたブランドの導入美容液。加水分解コラーゲン液を含む独自成分が、たっぷりの潤いで満たして、ふっくらとしたハリ肌に導きます。リサージ コラゲリードSP(医薬部外品) 50㎖ ¥5,500/カネボウ化粧品
③「発酵マルチプルコラーゲン®」が叶えるハリと弾力
1974年に誕生したクリームの21代目。保湿力に優れたハモに発酵の力を掛け合わせた「発酵マルチプルコラーゲン®」を配合。リッチな保湿感で、大人の肌悩みのすべてを力強くケア。ドモホルンリンクル クリーム20(医薬部外品)30g¥14,300/再春館製薬所
④基底膜からコラーゲン産生を助けて美しい肌を復元
表皮と真皮の間にあり、あらゆる肌悩みに関わる“肌再生の源”である基底膜にアプローチ。水溶性コラーゲンをはじめとする高機能成分が基底膜の分解を抑制して、美しさを根本改善。エリクシール ザ セラム aa(医薬部外品) 50㎖ ¥8,910/エリクシール
撮影/相沢千冬 文/倉田真由美
※素敵なあの人2025年8月号「素敵世代がおさえておくべき 美容成分総ざらい」より
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