毎日必ず使う家電といえば、冷蔵庫。特に夏場は食材を傷めないために開け閉めにも気を遣いますよね。夏に特に意識したい冷蔵庫の節電方法や、意外とやってしまっている人も多いかもしれない故障の原因となるNGな使い方などについて、家電のプロフェッショナルであるテックマークジャパン 本多宏行さんに教えていただきました。
目次
冷蔵庫の温度設定は季節ごとに変える?
暑い夏は、冷蔵庫も電気代がかかってしまうイメージがあります。食材を傷めないようにしつつ、節電するために温度設定を変えたほうがいいのでしょうか。
「よく聞かれるのが『冷蔵庫の設定温度を季節ごとに変えるべきか』ということ。スイッチがあるということは変える必要があるのでは……と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、冷蔵室も冷凍室も正しく使っていれば、季節ごとに温度を変える必要はないと言えるでしょう。たとえば強・中・弱がある冷蔵庫なら、基本的にはずっと『中』のままで問題はないと思います。『〇℃』と好きな温度を設定できる機種であれば、『中』程度の温度に該当するのが何度なのか取扱説明書を確認したうえで、その温度に設定しましょう。もし『エコモード』『省エネモード』といったボタンがあれば、そのモードにするのが節電の観点からもベストです。
食材を正しく冷蔵庫に保管できていれば、夏だからといって『強』に温度設定をする必要はありません。では何のために『強』があるのかというと、引越などで一時的に電源を停止した後に稼働を再開する場合や、一定時間ドアを開放してしまって冷蔵庫内の温度が上がりすぎてしまった場合などに短時間で一気に冷やすためのもの。ずっと「強」にしておくことは冷蔵庫にとっても負荷がかかってしまい、故障の原因になってしまうこともあります」(本多さん)
節電を意識した冷蔵庫&野菜室、冷凍庫への食材の入れかた
夏に冷蔵庫で節電をするには設定温度だけでなく、食材の入れ方も重要です。
「冷蔵室には食品を入れ過ぎないのが鉄則。ぎっちり詰め込んでしまうと冷蔵庫内を冷気が循環することができなくなってしまうので、空気が通り抜けられる隙間を確保することが必要です。特に、奥の壁部分に冷気が出てくる吹き出し口があると思いますが、その付近は食材で塞いでしまうことがないように注意しましょう。野菜室も同様で、機種によっては鮮度を保つためのイオンや水分が放出されるものもあります。そういった吹き出し口を塞がないように注意してくださいね。
それでは、どのくらいまでなら食材を入れてよいのでしょうか。目安としては冷蔵庫を見渡したときに奥の壁が見えなくなっていたら危険!上段、中段、下段それぞれの段で食材と食材の間に隙間があって、奥の壁が見える程度の量に抑えましょう。
冷凍庫は「ぎっしり詰めるとよい」というのはよく聞くと思いますが、これは食材が凍ることで保冷剤の役目を果たすからですね。ただ、冷凍庫のドアを開け閉めする際にぎっしり詰めた食材がガタガタガタっとバランスを崩し寄ってしまうのは入れ過ぎです。機種によっては『ここまでなら入れてOK』というラインが書いてあったりすることも。スムーズに開け閉めできるくらいの量を意識してみてくださいね」
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