製品名に入っていたり、セールスポイントとして特記されていることの多い美容成分名。エイジングケアに注力したい素敵世代が、化粧品を選ぶ際の指標として知っておきたい美容成分を、美容ジャーナリスト倉田真由美さんが長年にわたり化粧品開発に携わってきた次田哲也さんと一緒に熟考しました。今回は、おさえておくべき美容成分、セラミドをご紹介します。
【おさえておくべき美容成分】肌内部の水分蒸散を防ぐ保湿の守護神「セラミド」
効果が期待される場所/角層
パッケージ表示名(カッコ内は医薬部外品表示名)/セラミドNP(N-ステアロイルフィトスフィンゴシン)、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド(N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキエチルヘキサデカナミド)など
セラミドの働き
肌のいちばん外側にある角層は、細胞が積み重なってできた約20μ(厚めの食品ラップ程度)の厚さ。この細胞と細胞の間にある細胞間脂質の約半分を占めているのがセラミドです。角層は、セラミドが潤沢にあることで、外部の刺激などから肌を守り、内側の過剰な水分蒸散を防ぐバリア機能としての役割を果たしています。乾燥肌や敏感肌の人は、このセラミドが不足しているケースが多いため、適切に補ってあげることが大切。セラミドは、ヒト型、動物型、植物型、疑似型の4タイプがありますが、安全性に優れたヒト型や疑似型が最近の主流となっています。セラミドの働きを補う成分を配合した製品を継続して使うことで、バリア機能を助け、乾き知らずの肌に導くことができます。
編集部おすすめコスメ
①ナノ化されたセラミドが奥深くにスッと浸透
Wヒト型ナノセラミドを配合したジェル状の先行美容液。ベタつきや重さがなく、肌の上でジェルがほどけるようにスッとなじむ心地よさ。アスタキサンチンによる抗酸化効果にも期待が持てます。アスタリフト ジェリー アクアリスタ 40g ¥9,900/富士フイルム
②みずみずしさで満たし敏感肌を健やかに
業界最小レベルのナノカプセルにセラミドを内包して配合。低刺激性、無香料、無着色という安心感は、敏感肌の人にもおすすめ。みずみずしいテクスチャーで肌を満たし、健やかに保ちます。アクセーヌ モイストバランス ローション360㎖ ¥6,050/アクセーヌ
③高い保湿力でバリア機能を強化
乾燥性敏感肌のために作られた人気化粧水。カプセル状のセラミド機能成分(擬似型セラミド)やユーカリエキスを配合した濃密な保湿感でバリア機能が整います。キュレル 潤浸保湿 化粧水II しっとり(医薬部外品)150㎖ ¥2,090(編集部調べ)/花王
④夜間に保湿と修復を。スカスカ肌がもっちり
擬似型セラミドだけでなく、アミノ酸系複合成分が眠っている間に角層細胞を保湿&修復。スカスカ、ヨレヨレだった肌が、ふっくらとしたハリと厚みを取り戻します。ソフィーナ iP ゴールデンタイムリペア 深夜浸透クリーム55g ¥2,970(編集部調べ)/花王
撮影/相沢千冬 文/倉田真由美
※素敵なあの人2025年8月号「素敵世代がおさえておくべき 美容成分総ざらい」より
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