【見どころ2】実力派キャストが熱くぶつかり合う
専門外である未知のウイルスに対応することになったDMAT隊員と、厚生労働省の役人。主要メンバーを演じたのは、30~40代、各世代の実力派キャストです。命を扱う現場だけに、冷静さが求められながらも熱い気持ちを持ち続けた4人の競演に注目です。
DMATの指揮官・結城英晴役の小栗旬さん。命を危険にさらすかもしれない集団感染の現場へ、隊員を向かわせることに葛藤しながら決断していく指揮官を人間くさく演じます。時に周囲とぶつかり合いながらも事態を好転させていく姿が頼もしいです。
指揮官の結城が信頼を置く、仙道行義を演じた窪塚洋介さん。仙道はDMAT立ち上げに尽力した実質的なトップともいえる人物として、船内の最前線に配置されます。結城の心に迷いが出たときは活を入れられる人物で、しびれるほどかっこいいです。
厚生労働省から、急きょ神奈川県庁の新型コロナウイルス対策本部へ派遣された立松信貴役の松坂桃李さん。手段をいとわず状況を打開していく能力がある役人をクールに演じますが、ある場面では迷いや人情味のある姿を見せてくれます。
DMAT隊員として船内に乗り込む救急医・真田春人役の池松壮亮さん。自分がコロナ感染の最前線にいるため、地元に残してきた妻と娘が差別を受けるのではないかと心配する、やさしく家族思いの医師をやわらかく演じています。