「骨盤後傾」を治すストレッチ
股関節が前にずれてお尻の筋肉や太ももの裏側の筋肉が縮こまっているのをしっかりとほぐし、後ろに倒れる力を緩めることで骨盤を立てていきます。
太もも後面伸ばし
太ももの裏側の筋肉を伸ばし、こわばりをほぐして骨盤をまっすぐにするストレッチです。
【1】いすに腰かけ片脚を伸ばす
いすに浅く腰かけ、右脚を伸ばしてかかとを床につく。背すじを伸ばし、両手はいすの座面を軽くつかむ。
【NG】上体を倒し過ぎて肘が曲がったり、腰が丸まったりしないようにする
【2】上体を前に倒す
背すじを伸ばしたまま上体を前に倒し、両手を右膝の上に重ねて軽く圧をかけ、10秒キープ。反対側も同様に行う。
【伸びを意識するところ】ももの裏側の筋肉
お尻持ち上げ
お尻や太ももの裏側の筋肉をほぐし、こわばって縮んだ筋肉を伸ばしていく効果があります。
【1】いすに座り両手をももの裏にまわす
いすに浅く腰かける。上体を倒しておなかを太ももに近づける。両手をももの裏にまわして抱え、おなかに引き寄せる。
【NG】太ももとおなかが離れる
【2】お尻を持ち上げる
お尻をできるだけ持ち上げ、10秒キープ。膝は曲がったままでOK。できる人は、膝が伸びるくらいお尻をより高く上げるとさらに効果的。
【伸びを意識するところ】ももの裏の筋肉
【行うときのポイント】
●Step1とStep2を両方行う
骨盤が立っていなければ、背骨を整えても姿勢はよくなりません。また、姿勢が悪ければ、バランスを取ろうとして骨盤が倒れます。そのためねこ背を治すには、ふたつのストレッチを続けて行うことが必要です。
●朝1回時間を決めて行い余裕があれば寝る前も行う
1日1回、体がかたまっている朝にストレッチでしっかりほぐしましょう。朝の運動は幸せホルモンの分泌を促し、自律神経が整い夜はぐっすり眠れる効果も!夜も行えば日中の姿勢の癖をリセットできます。
●なにかにつかまって行うなど転倒に注意
転倒してケガをしてしまっては元も子もありませんし、不安定な状態だと効果も半減します。転ばぬ先の杖として、安全を確保してから行いましょう。また、無理をせず、気持ちいいと感じる強度で行って。
●行う前と後は鏡をチェックする
ストレッチの前に鏡で現状をチェック!骨盤や背骨の状態を確認することで、意識すべきポイントがわかります。終わってからも鏡を見て体の変化を確認することでモチベーションが上がり、続けやすくなります。
タンクトップ¥6,600、レギンス¥11,990/ともにチャコット・バランス(チャコットお客様相談室)
撮影/中林 香 ヘア&メイク/中島由起子 モデル/藤井やよい イラスト/奥川りな 文/諸井まみ(TEAM H!)
※素敵なあの人2025年6月号『あっという間に背すじがすっと伸びる10秒ねこ背ストレッチ』より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
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