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鎌倉「GALLERYー翆堂」の目利きも太鼓判!いつもの食卓がパッと華やぐ“釉彩の器”【目利きの視線】

各界の目利きが注目する器やアート、暮らしの道具を紹介。今回は、グラデーションが美しい釉彩の器について、GALLERY 一翠堂 企画 木内史子さんに教えていただきました。

水彩画を描くがごとく田中隆史さんの釉彩の器

海外勢もとりこにするアートのような器の数々

観光客でにぎわう鎌倉・小町通りのすぐ脇にある「GALLERY 一翆堂」。企画・運営を務める木内史子さんは鎌倉彫の彫師でもあります。

作品を見極める目を持ち、作り手の気持ちもわかる。そんな二刀流の目利きが「素晴らしいものづくりをする方がいます」と紹介してくださったのが陶芸家の田中隆史さんです。

さっそく作品を拝見すると、ふわりとやわらかな色合いの器に目を奪われました。

「学者肌で研究熱心。さまざまな作風に挑んでいる作家さんで、個展のたびに今度はどんな器が見られるのか楽しみなんです。昨今は釉薬の研究に余念がなく、6月の個展には複数の釉薬でグラデーションを描く釉彩技法による作品も並びます。
夜明けや木漏れ日など、日常の一瞬に宿る光からインスピレーションを受けたという色彩は、優美で繊細。釉薬の塗り方や焼成温度のわずかな差で発色が変わるそうで、そこが釉彩の奥深さと面白さだといいます。とはいえ狙った色を出すまで、どれほどの試作と調整を重ねるのか。木彫の世界に生きる私には想像もつきません」

しっかり焼き締められた磁器のため、比較的丈夫で陶器のように水が滲み込みにくいのも魅力。

「私も酒盃や皿を愛用しているので、使い勝手のよさには太鼓判を押します。おもてなしなどハレの日だけでなく、ぜひ日々の器として使っていただきたい。いつもの食卓がパッと華やぎ、気分が上がります。インテリアとしても絵になり、個人的には日常に使えるアートだと感じています。
近年、鎌倉はインバウンドのお客様が多く、田中さんの作品は海外の方にも大人気。同じデザインでも色の出方が微妙に違うので、選ぶ眼差しは真剣そのものです。器を愛する気持ちは世界共通ですね」

豆皿 すべてφ8×H3㎝ 8,800円

桃色の釉薬をあえてムラに掛け、花びらのような濃淡を表現した豆皿は、酒盃としても活躍する優れもの。すべてφ8×H3㎝ 8,800円。(φ=直径、W=幅、D=奥行き、H=高さ。手作りのためサイズや色調は作品によって若干異なります)

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