手工芸品のなかでもとりわけ美しいガラス
荒川さんの作品はさらに洗練度が際立ちます
上のガラスの器はすべて宙吹き技法によるもの。高温のガラスを吹き竿に取り、息を吹き込んで成形するには高度な技術が必要です。
すりガラスの急須はW16×D9.5×H10㎝ 30,800円。木葉形の茶そくはトレーにも。W18×D6×H4.5㎝ 18,700円。
独自の型にガラスを吹き込んで成形したトレーはW18×D18×H2.5㎝ 30,800円。
氷柱のような花器 φ11×H22.5㎝ 30,800円。縁に施したクラックが花留代わりになり「花がすっと収まります。気泡で枝の根元が目立たないのもいい」と根本さん。
日用の器のほか、アーティスティックな作品制作にも精力的。古い時計のゼンマイを再利用した「石に咲く花」は、ガラス製のハスの花が時間とともに開いたり閉じたり。「花に水を遣るように、毎日ゼンマイを巻かないと動かなくなってしまうんです。面白いでしょう?荒さんにはいつも驚かされます」と根本さん。作品の詳細は「日々」まで。
荒川尚也さん/1953年生まれ。北海道大学で農業工学を学んだ後、札幌市の豊平ガラス工場に入社。巳亦進治氏に師事し、吹きガラスの技術を習得。1981年、京都府京丹波町にて「晴耕社ガラス工房」を設立。
撮影╱荒川晋作
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