目に見えないけれど、人の心を動かすパワーに満ちているのが香り。いまの自分に合う香りを知り、その力を借りて日々気分よく過ごしてみませんか。今回は、フローラル系のフレグランスをご紹介します。
やさしい雰囲気をまといたいなら「フローラル系」
花の香りを強く打ち出したり、特定の花のイメージを表現したのがフローラル系。「日本人に人気が高いバラ、ヨーロッパで好まれている白い花を用いたホワイトフローラルが代表例で、やさしさを感じさせたいときにおすすめ。素敵世代が普段使いするときは、グリーンなどが効いた、“盛り過ぎない”香りのほうが若々しさにつながります」(MAHOさん)
1.みずみずしさ満開の軽やかフローラル
吸い込んだ途端、感じるのはみずみずしさ。ロータスの花を主役にジャスミン、グリーンティーが軽快に香り立ち、時間が経つにつれてサンダルウッドやムスクがほんのり肌に残ります。花の香りでありながら、甘過ぎず清らか。同時に、大人の女性らしい深みもある、シーンを選ばず使いやすい香りです。
ブルガリ オムニア クリスタリン オードパルファム 100㎖ ¥24,200/ブルガリ パルファン
2.水やグリーンを想起させるすがすがしさ
朝靄からインスピレーションを得た透明感溢れるフレグランス。ひと吹きすれば、朝の光に照らされた植物や水のしずくが連想されるかのよう。グリーンノートに続き、マグノリアなどの花が涼やかな風に乗って溶け合います。青っぽさも感じる香りなので、気軽にまとうことができます。
ア ドロップドゥ イッセイ オードパルファム エッセンシエール 50 ㎖ ¥14,630/イッセイ ミヤケ パルファム
3.スパイスの力でバラの香りをひとひねり
ツヤやかなバラの香りでありながら、スパイシーな味わいもあるところがいまっぽい。ターキッシュローズとブルガリアンローズという2種類のバラとピンクペッパーの掛け合わせで、凜とした、それでいて抜け感のある印象を与えます。白いシャツ、デニム、ワンピースとさまざまなファッションに似合いそう。
セルジュ・ルタンス ラフィーユトゥールドゥフェール 50㎖ ¥19,800/ザ・ギンザ
4.その名も女王の花束。英国王室の伝統を感じて
1730年設立の英国王室御用達ブランド。このフレグランスは1840年、ヴィクトリア女王成婚の際に作られ、2002年エリザベス2世の即位50周年に記念香水としてモダンにアレンジされたもの。王道のバラにフレッシュピーチのやわらかな果実みが絡み合い、ふんわりと幸福感に包まれます。
FL オードトワレ ブーケ ドゥ・ラ・レーヌ 100㎖ ¥19,800/フローリス(ハウス オブ ローゼ)
撮影/相沢千冬 文/入江信子 撮影協力/UTUWA
※素敵なあの人2025年5月号「私をゴキゲンにするフレグランス図鑑」より
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