若いころはフレグランスにこだわりがあったのに、年齢を重ねるにつれ遠ざかったり、なんとなく同じ香りを使い続けていたりしませんか? 目に見えないけれど、人の心を動かすパワーに満ちているのが香り。いまの自分に合う香りを知り、その力を借りて日々気分よく過ごしてみて!
「おしゃれな人」「若々しい人」に印象も変えられます!
いい香りを嗅いで、気分がよくなった経験は誰にでもあるはず。「香りは鼻から入って脳の感情や記憶を司るエリアに信号として届きます。〝好き〟〝気持ちいい〟と思う香りを楽しむことによって、気分のいい状態、心地いい感情が安定して得られることが科学的にもわかっています」(フレグランスアドバイザーMAHOさん)。周囲の人に自分を印象づけたいときにも香りを活用しない手はありません。「ベーシックな洋服が好きな人ほど、香りをまとうことで〝シンプルな装いだけどおしゃれな人〟という印象につなげることができます。また、若々しい、リッチといったイメージを演出することも可能。香りは目に見えないけれど、深い印象を残すものですから」
何十年も同じフレグランスを使い続け、体の一部のようになっている人もいますが、新鮮な気分を味わったり、いまっぽい印象を与えたいなら、ここで一度香りをアップデートしてみるのがおすすめです。「ちなみに、古くなって酸化したフレグランスを使っていると、老けた印象を与えてしまうので要注意。開封したら保存状態をよくしたうえで、2〜3年で使いきるようにして」
とはいえ、新しい香りに挑戦したいけれど「ブランドが多過ぎて、どれを買えばいいかわからない」という声も耳にします。「素敵世代がトライしやすいのは、百貨店で購入できる、親近感や信頼感のあるブランドのフレグランス。もしくはヨーロッパの通な香水専門ブランドで、〝どこの香り?〟と聞かれたときに、由来やうんちくを語れるような歴史あるメゾンの製品なら、自信を持って使っていただけると思います」
実際に売り場で選ぶときに気をつけることは?「ムエットと呼ばれる試香紙につけてもらい、軽く振ってアルコールの刺激を飛ばしてから、漂う香りを確認します。そのなかから気に入った香りをひとつかふたつ、肌につけて判断しましょう。これだ!という運命の香りはすぐに見つからないかもしれませんが、ピンときた香りに出合ったら買ってみて。1か月くらい、その香りとつき合って、どこが好きなのか探っていくと、よりはっきりと自分の好みが見定められると思います」
つければゴキゲン、イメージ演出にも活躍するフレグランス。「難しく考えず、気軽に取り入れていただきたいですね。まず香りとのつき合いを習慣化することから始めてみて!」
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