各界の目利きが注目する器やアート、暮らしの道具を紹介。今回は、手作りの楽しみが詰まったおしゃれの道具について、イトノワ ライフ 店主 渋谷有美さんに教えていただきました。
使って可愛い、作って楽しい堀川波さんのおしゃれ小物
大人の乙女心をくすぐる「センスのいい」小物たち
着心地のいい服や日用品など、渋谷有美さんのお気に入りが並ぶ「イトノワ ライフ」。手工芸作家・堀川波さんの藤や刺し子の小物も「とびきりのお気に入り!」といい、何度もポップアップストアを開いています。
「波さんの作品を見るたびに〝センスがいい〟というのは、こういうことかと思います。バスケットは大きさ、持ちやすさ、収納力、すべて申し分なく、当然おしゃれ。藤や刺し子のアクセサリーは金属アレルギーの方にも喜ばれています。なによりハンドメイドのあたたかみと、プロダクト製品のようなクールさの塩梅が絶妙。一見、可愛いクマちゃんのかごでさえ、持ってみるとすごくかっこいい。だからでしょうか。可愛いものは大好きだけど、年齢的に厳しいかしら……という大人の女性に人気ですね。みなさん〝これなら!〟と目を輝かせて選んでいかれます」
堀川さんはもともとイラストレーターであり(現在も)、実は藤編みも刺し子も初心者からスタートしたそう。藤編みのワークショップでその楽しさにハマり、編んで編んで、ついには藤で作るアクセサリーの手芸本を出版。出版社から「次はかごバッグの本を!」と熱望され、考案したバスケットが製品の原型になっています。刺し子も同じ「刺しゅうの本を作りませんか」というオファーがきっかけ。
「刺しゅうの専門家ではないけれど、こんなステッチなら刺せるかも」とイメージソースにしたのがタイの刺し子です。整然と縫い目の揃った日本の刺し子に比べ、ラフでのびのび。「少々バラつきのあるゆるいステッチが波さんらしく、北欧風の図案がまた素敵なんです」と渋谷さん。刺し子のキットは5月に行う堀川さんのポップアップストアにも並ぶので、装う楽しみと作る楽しみを欲張ってみては?
堀川さんの手作りから始まり、現在はインドネシアの工房でハンドメイドされているバスケット。奥から時計回りに「サシコステッチ スクエアバスケット」W29×D12×H30㎝ 41,800円。リバティ生地のクマカバーが悶絶するほど可愛い「ミニどんぐりバスケット」はΦ18×H18㎝ 27,500円。「サシコステッチ どんぐりバスケット」Φ18×H21㎝ 33,000円。(Φ=口径、W=幅、D=奥行き、H=高さ。すべて持ち手抜き)
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