栄養たっぷり腸内環境にもよい調味料
「愛媛の麦みそは麹が多く大豆が少ないのが特長で、特に〝伊予のみそ〟は麹に対して大豆が1。米みそは米麹1に対して大豆が同等もしくは2倍ですから、どれだけ少ないかおわかりでしょう。みその塩は大豆の腐敗を防ぐために入れるので、大豆が少ないほど塩も少なく済みます。一般的な米みそが塩分12〜13%なのに対し、〝伊予のみそ〟は8.5%。おいしく食べながら減塩も叶うのです」
素材はすべて国産。はだか麦は白米に比べてカルシウムが約3倍、カリウムは約2倍。さらに大麦由来の食物繊維・大麦β‐グルカンを約20倍も含み、糖質の吸収や血糖値の上昇を抑えレステロール値を下げる効果も。アミラーゼ酵素が腸内の善玉菌を活性化するともいわれ、「確証はありませんが、統計的に愛媛県民が大腸ガンになりにくいのは、麦みそのおかげでは?と思っています」。
製造部長の洋平さんとともに工場を見学。場内には麹を作る製麹(せいきく)装置をはじめ、昔ながらのおいしいみそを安定的に届けるための最新設備が並んでいます。
食品会社ですから当然ですが、本社も工場も隅々まで掃除が行き届いて気持ちのいいこと。すがすがしさのなかにみそ蔵の矜持が感じられました。
この記事のキーワード