乾燥が止まらない、表面がかたくシワっぽい、肌が痩せて弾力がない……。そんな素敵世代の肌に不可欠で悩みにガツンと効くのが、クリーム。リッチな潤い膜、豊富な美容成分、心地よい感触で、一日中頼もしく守ってくれるクリームのパワーを、美容のプロが解説します。
角質が薄く、真皮が痩せた肌をクリームでふっくらやわらかく
ケアした直後はしっとり潤っているから大丈夫、と化粧水と美容液で終わらせていませんか?
「クリームは、水分が抜けて干からびやすい60代の肌に、潤いを閉じ込める門番のような存在。年齢を重ねると表面の角質は厚くかたくなり、弾力の要である真皮は薄くなりますが、表面をやわらかく、真皮をふっくらと逆転させてくれるのもクリームの力。保湿という守りを強化するだけで、老けない肌を育めます」と美容家の小林ひろ美さん。
“無類のクリーム好き”を自認するエディターの松本千登世さんも同意見です。
「化粧水の透明感、美容液のハリとは違う、ツヤっとしてパンッとした生命感が生まれます。年代物の革のソファーをクリームで磨くとやわらかくなりツヤが出て、味わい深い経年変化をみせますよね。大人の肌もそうなれるんです。しかも最近のクリームは成分も技術もハイスペックで、ドラマティックに肌を変えてくれるものばかり。少数精鋭のアイテムでケアしたい人も、クリームはぜひ残して」
なかには、クリームの油っぽさや重さが苦手という声も少なくありません。
「技術の進化により、テクスチャーはよりどりみどり。軽やかな感触ですべすべに仕上がるものも増えているし、あえてこってり感を残し、翌朝まで守り続けるものも。肌質や好みに合う感触を見つけて」(小林さん)
「塗り始めはリッチな満足感がありながら、仕上がりは軽い、誰が使っても気持ちのいい使用感が増えています。なじませながら、コクのある感触が肌にとけていく官能的な時間を楽しめるのも、クリームならでは」(松本さん)。
最愛の逸品を見つけ、潤いもハリもツヤも引き締めも、すべてを手に入れてみませんか。
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