予防法【1】見え方や聞こえ方をチェックする
視力や聴力が衰えると人と会うのが億劫になり、コミュニケーションをとる機会が減少。楽しみや喜びが減り、健康な部分の脳機能も衰えていきます。「自分の生活に合ったメガネを作る、目の病気の検査や治療をきちんと行う、聴力はヘッドホン難聴に気をつけながら、必要な場合は補聴器を検討する、といったことを心がけましょう」
見えにくいなら老眼鏡、聞こえにくいなら補聴器を使用
予防法【2】節酒や禁煙を心がける
人によってはストレス解消にもなるアルコールですが、飲み過ぎには注意。ビタミンB1欠乏し、認知機能低下を起こす可能性があります。また、喫煙は血管がもろくなり、血栓や動脈硬化を起こしやすく、血管性認知症につながることも。「認知症予防のためにもアルコールは適度な量に、タバコはできるだけやめるのがおすすめです」
予防法【3】気が合う人と定期的に会う
社会的孤立は認知症のリスクを高めるため、社会や人との関わりが少なくなるのは避けたいところ。そのためにも、日常的にいろいろな人と会話をすることが重要です。「気が合わない人と無理に交流する必要はありませんが、定期的に家族や気の合う友人と会うことは大切。人とコミュニケーションをとることで、脳が活性化します」
予防法【4】週2~3回30分程度のウォーキングをする
適度な運動は高血圧、糖尿病、生活習慣病、メタボリック症候群のリスクを減少。さらに、アルツハイマー型認知症の原因でもあるアミロイドβの沈着を減少させるそう。「おすすめは週2〜3回、30分程度の運動やウォーキング。難しければ1日5分くらいのストレッチやスクワットでも大丈夫です。なによりも続けることが大切です」