以前から話題になっているアルツハイマー型認知症治療薬のレカネマブに続き、新しい薬・ドナネマブが承認され、公的医療保険の適用対象になりました。どのような薬なのでしょうか? どんな人が使えるのか、進行は止められるのか、アルツハイマー研究の第一人者新井平伊先生にお話を聞きました。
アルツハイマー型認知症の進行抑制が期待できる新薬
アルツハイマー病を原因とした、軽度認知障害や認知症初期の進行を緩やかにする新薬が承認され、注目されています。
「新薬『ドナネマブ』は、アルツハイマー型認知症の原因とされる、脳内で作られるたんぱく質の一種・アミロイドβを除去する薬です。点滴で月に一度投与する薬で、投与時間は1回30分程度。昨年承認された『レカネマブ』は月2回の点滴投与なので頻度が減り、患者さんの負担が少なくなります」(新井先生)
認知症の中期・末期は投与対象外になるため、早い段階で軽度認知障害や認知症を発見し、できるだけ早く治療を開始することが大切です。
新薬「ドナネマブ」とは?
- 認知症の進行抑制が期待できる薬
- 2023年に承認された「レカネマブ」より投薬頻度が少ない
- 月に一度点滴で投薬
新薬を使えるのはこの段階!
■軽度認知障害
まだ進行予防が可能で日常生活もスムーズ
いままでと比べて、もの忘れやものごとの段取りの悪さがみられます。しかし、日常生活に支障が出るほどではないため、老化と捉えられがちで早期発見しづらく、治療の機会を逃してしまうこともあります。
■認知症初期
日常生活に支障をきたす行動が増加
同じものを何度も買う、料理の味が異常に濃くなるなど、日常生活に支障が出るような症状が表面化。記憶だけでなく見当識障害(年月日や時間、季節などを間違える)、判断力低下、電気製品の操作が苦手になるなどの症状が見られます。
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