もの忘れをすることが続いたとき、もしかして認知症かも?と不安になる方もいるのではないでしょうか。そんなときは認知症予備群チェックリストで確認を。認知症リスクが高まる8つの危険因子もご紹介します。
認知症とは?
認知症とは、脳の病気や障害により神経細胞の働きが低下することで認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出る症状のことを言います。認知症にはいくつかの種類がありますが、日本では認知症の約7割がアルツハイマー型認知症です。「認知症になる原因や起こる症状はさまざま。もっとも多いアルツハイマー型認知症は、脳内にアミロイドβというたんぱく質が異常にたまり、神経細胞が死滅して委縮する病気です。アミロイドβがたまり始めるのは、症状が表れる20年以上も前。長い時間をかけ、徐々に病変が脳内に形成されていきます」
認知症は早ければ40代から注意が必要で、年齢を重ねれば重ねるほど発症する人の割合が増えていく病気です。
これだけは知っておきたい認知症の基礎知識
認知症とひとことで言っても、原因や症状はさまざまです。認知症の種類やどのような症状が出たら危険なのか、しっかり覚えておくことが大切。日本ではアルツハイマー型がもっとも多く、そのほかに血管性、レビー小体型、前頭側頭型などがあります。
代表的な認知症は4種類
■血管性認知症
原因:脳梗塞や脳出血などにより脳血管障害が起こるため。
症状:脳細胞が壊れた部位により、もの忘れ、判断力の低下など異なる。
■前頭側頭型認知症
原因:大脳の前頭葉や側頭葉を中心に神経変性が起こるため。
症状:理性的な行動ができなくなったり、言葉が出にくくなったりする。
■アルツハイマー型認知症
原因:脳内で作られるたんぱく質の一 種・アミロイドβが脳にたまるため。
症状:記憶障害のほか、時間や場所が認識できないなどが起こる。
■レビー小体型認知症
原因:脳の神経細胞に特殊なたんぱく 質のレビー小体がたまるのが原因。
症状:幻視や手足の震え、睡眠時の異常行動など。
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