目元用スキンケアの進化やアイメイク効果でまなざし印象が若々しい人は増えていますが、 実は60代になると口元の老化が一気に加速。 たるみとシワでしぼみ、血色も悪くなる「おばあさん唇」を口腔内ケアとコスメで立て直し、立体感と清潔感を取り戻しましょう!
口元美人・山本浩未さんと歯科医・三上康代先生に「おばあさん唇」になる原因と対処法を聞きました!
右/青山高橋矯正歯科医院院長三上康代先生
歯学博士。日本矯正歯科学会認定医。日本大学歯学部卒業、2004年に現医院を開院。口内環境を整え、顔立ちまで若返るメソッドを提案。「口腔内マッサージ習慣で口の中も外も若々しく」
左/ヘア&メイクアップアーティスト山本浩未さん
わかりやすい理論とテクニックで成熟世代に美容の楽しさを広める伝道師。歯と口元に対する意識が高く20年前から口内ケアに注力。「笑顔を褒めてもらえるのは日々のケアのおかげです!」
歯や歯茎が老化すると口の見た目にも影響
山本さん(以下敬称略)最初に老化を感じるのは目元だけど、60代からは口元に年齢が出ますよね。自分が痛感しているから、つい人の口元に目がいっちゃう。
三上先生(以下敬称略)老化するのは肌や筋肉だけじゃないんです。歯と歯茎の老化も、口の見た目印象に影響します。
山本 外側だけ化粧品でケアしても追いつかないのはそのせいですね。
三上 そうなんです。やっぱり大事なのは、口腔内のケア。一生自分の歯で食べるためだけでなく、美容的なアンチエイジングのためにも、まずは日々の歯磨きから見直してほしい。歯茎をたわしのようなブラシでゴシゴシ擦っていると歯茎が痩せて下がってしまうんです。歯茎が痩せたり、血流が滞ったりすると、見た目にも口元がしぼんで“おばあさん感”が。
山本 私は三上先生と出会った20年前から、夜は鏡を見ながら1本ずつ表裏を磨いています。15分くらいかかるけど、知覚過敏も歯のツヤのなさも解消しました。
三上 矯正したいという浩未さんに、いまの歯を大事にメンテナンスしましょう、とお伝えしましたよね。人生100年時代は見た目だけを直す矯正は意味がないから。口内環境を整えると、虫歯や歯周病の予防、鼻呼吸がしやすくなって免疫力が上がり、副交感神経も優位に。
上唇・下唇ともに、縦幅が薄くなり、横幅は広がります。さらに、下唇は側面から見た膨らみも減少。立体感のないしぼんだ唇に。写真提供/花王
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