毎日食べたくなる、季節に寄り添ったごはんを、「薬食同源(食べることは心と体を育む)」の考え方をもとに料理を提案する、料理家の李映林さん、コウ静子さん親子に教えてもらいました。今回は、韓国・済州島の郷土料理「ピントク」のレシピをご紹介します!
「ピントク」は素材の味を堪能できるシンプルな料理
「韓国・済州島の郷土料理〝ピントク〟は、そば粉で作った生地を薄く焼き、大根のナムルを包んだもの。子どものころから食べてきた故郷の味で、たれなどはつけずに素朴な味や香りを楽しむ一品です。この穏やかな味わいがときどき無性に恋しくなり、わが家では軽食やおやつとしてよく食べています。
作る際はそば粉、水、塩を混ぜたあと、30分ほど休ませてください。生地の状態が落ち着き、焼いたときに割れにくくなります。また、生地で包むナムルは、野菜をゆでたあと水気をしっかり絞りましょう。ナムルが水っぽいと、生地が水気を含んで食感が悪くなってしまうので注意が必要です。
主食のやさしい味を生かしたいときは、副菜に味が濃い料理を用意しないようにしましょう。〝干し柿のくるみ巻き〟は、干し柿とくるみだけで作れるので、主食の味を邪魔せずにおいしく調和しますよ」
この記事のキーワード