【60代ヘルスケア】60代の目の健康を守るためにすべきことは？見え方に違和感があるときはそのままにせず、異常がなくても数年に一度は検診を

目の見え方を調べる基本的な検査

大小の視標が描かれた視力表を使い、ものの見え方や視力がどれくらいあるのかを確認する検査。遠くを見る「遠見視力検査」と近くを見る「近見視力検査」があり、裸眼視力と矯正視力の両方で測定します。矯正しても視力が出ない場合は、目の病気の可能性も。

目の表面から各部位を観察しにごりや炎症を判断

暗い室内で目に細い光を当て顕微鏡で拡大しながら、目の表面から硝子体の前部など各部位を細かく見る検査です。ほかの器具と組み合わせて、目の奥の状態や眼圧を調べることも。通常の診察で行われることが多く、目の濁りや炎症、形状異常などを判断できます。

目の内側を調べ緑内障などの早期発見に

血管、網膜、脈絡膜、視神経の状態を、瞳孔の奥にある眼底を撮影して調べます。糖尿病網膜症や緑内障などの病気、眼底・網膜出血などの異常を早期発見することが可能に。検査前に瞳孔を開く目薬をさすため、検査後数時間はまぶしいなどの違和感があります。

目に空気を当てて目の圧力を測定

目が丸い形を保つのに必要な眼圧。目の内側から外側にかかる圧力を測定するため、目の表面に空気を吹きつけます。より正確に測る場合は眼圧計を使い、角膜にチップを押し当てる検査方法も。眼圧が低いと網膜剝離、高いと緑内障や高眼圧症の病気が疑われます。

網膜の断面画像を撮影し病気の可能性をチェック

目の奥に近赤外線を当て、反射した光を解析して網膜の断面を調べる検査。網膜の血管や視神経の状態がクリアにわかるため、緑内障や加齢黄斑変性、糖尿病網膜症といった病気の診断や精密な検査ができます。また、緑内障の経過観察にも活用されています。